離婚理由は複雑に絡み合っている
多くの場合、「離婚を考える原因」は1人あたり3つ以上の原因が組み合わさっているようです。
何が苦痛か、何が決定要因になるかは人それぞれです。しかし、問題が深刻化すればするほど、お互いにとって負担が増えることは間違いありません。もし以下の原因が3つ以上あるならば、まずは1人で悩まず友人や相談機関など第三者に相談して夫婦関係を問い直してみてもいいかもしれません。
<ニコニコ離婚講座でのアンケートによる「離婚を考える原因」>
1. 価値観、人生目標が違ってきた 50%
2. 夫の不貞 38%
3. 経済力のなさ、経済観念の違い 31%
4. 暴力 29%
5. 家庭を顧みない 24%
6. 相性が悪い 22%
7. 性的不一致 19%
8. 親兄弟との折り合いが悪い 16%
9. 働くことに対する理解のなさ 14%
10. ギャンブル 9%
11. アル中、酒乱 8%
12. 妻の不貞 2%
13. その他 (精神病・同居している親の病気・子どもに障害がある)23%
ニコニコ離婚講座(219回〜228回)の参加者アンケートより(女性139件 男性3件)
どんな理由でも離婚が認められるわけではない
日本では離婚を認める際に、「有責主義」と「破綻主義」という二つの考え方があります。
「有責主義」というのは、夫婦の婚姻関係が事実上破綻していても、その破綻に責任がある配偶者(たとえば不貞を働いた側)からの離婚請求は認められないというもの。一方、「破綻主義」というのは、責任がどっちにあったにせよ、結婚と同様に離婚も男女の自由であるとし、制度に国が関与しないようにするものです。日本は「有責主義」から近年は条件付の「破綻主義」に転じていますが、完全な「破綻主義」へと移行するには、離婚後の経済制度、たとえば、子どもの福祉などの制度の改善が強く望まれます。
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