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A子:あたし、最近悩んでるのよ。
B美:どうしたの?深刻な顔して。

A:実はね、離婚しようかと思ってるの。でも、誰にも話せなくてつらくって。
B:そうなの。あたし、バツイチだから、相談に乗るよ!離婚は相談できる人がいるとだいぶ気分がちがってくるものよ。

A:ありがとう。まず、何をすればいいのかもわからないのよ。
B:そうね、離婚って、紙切れ1枚だせば済むものじゃなくて、精神的にも、体力的にも思ってるよりずっと大変なの。だから、それなりの覚悟をしなきゃね。まずは自分の気持ちを整理してみたら(→「離婚を準備編」へ)

A:そっか。えっと、まず何で離婚したいと思ったのか、そもそも結婚生活に望んでたことは何だったのか、改善の余地はあるのか、あと離婚後の生活のイメージもしたほうがいいのかな?
B:そのとおり!とくに、離婚後の生活をイメージすることが絶対大事よ(→「離婚までの準備編」へ)。私も「離婚さえすれば幸せになれる」って思ってたけど、大間違い。ちゃんと情報や知識を得て、計画を立てて準備をしなきゃ。

A:なるほどね。感情だけで動いちゃだめなのね。で、もし気持ちが固まったら具体的にはどうすればいいの?
B:離婚の具体的方法は、夫婦の話し合いのほかにも、調停や裁判離婚などがあるわ(→「離婚をすすめる編」へ)。離婚するまでに決めるべきことは大きく分けて、3つあるの。
1つめは、お金・財産のこと。財産分与や、慰謝料、借金をどうするかね(→「離婚とお金編」へ)。ここでけっこうもめることも多いけど、離婚前にしっかり約束しておいたほうが、あとまで引きずらずに堅実といえるわ。
2つめは、子どもの問題ね。親権や養育費、別れた親とどう面接するかを決める面接交渉も考えなきゃね(→「離婚と子ども編」へ)
3つめは、離婚後の生活準備。自分にできること、すべきことを明確にして準備する、そして利用できる制度は利用する。これだけで生活がぜんぜん違ってくるのよ(→「母子家庭お役立ちガイド」へ)

A:そんなにあるのねー。頭がパンクしそう。
B:そうなの、初めて聞くことが多いし、法律や手続きも難しくてくじけそうになっちゃうよね。でも、自分らしく生きていくための「離婚」にするために、一つずつ、クリアしていけばいいんだよ!わたしも手伝うよ。まずはこのサイトを使って、自分の状況に合わせた情報を手に入れましょう


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「別れたい」は誰もが通る道
結婚生活の中で、誰でも一度や二度は「この人と別れたい」と思った経験があるのではないでしょうか。育ってきた環境も考え方も違う人間が2人以上で共に生活するわけですから、ときにお互いの言動に我慢がならずぶつかり合うのは、まったく不思議なことではありません。
しかし、夫婦喧嘩がすべて離婚という結末にいたるわけではありません。また、実際に離婚をした方々のなかには、結婚していた頃に喧嘩をしたことがないという夫婦もいます。

離婚ですべてが解決するわけではない
離婚を考えるきっかけはさまざまだと思いますが、多くの人に共通している傾向は、「こんなはずじゃなかった」という現状に対する不満が大きく、なんとか打破したいという気持ちから、離婚さえすればいまの生活ががらっと変わるのではと甘い幻想を抱きがちなところです。でも、ちょっと待って。離婚をしたからといって必ず幸せになるとはかぎりませんよね。

自分にとっての幸せは何か?
今一度、自分にとってなにが1番の幸せなのか自分の気持ちを見つめ直してみてください。そして、離婚には何を知っておく必要があるのか、離婚後の生活はどうするのか。こうしたことを、調べて、考えてからでも遅くはありません。準備はしすぎることはないのです。まずは、本やインターネットで調べたり、経験者の話を聞いてみましょう。


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離婚理由は複雑に絡み合っている
多くの場合、「離婚を考える原因」は1人あたり3つ以上の原因が組み合わさっているようです。
何が苦痛か、何が決定要因になるかは人それぞれです。しかし、問題が深刻化すればするほど、お互いにとって負担が増えることは間違いありません。もし以下の原因が3つ以上あるならば、まずは1人で悩まず友人や相談機関など第三者に相談して夫婦関係を問い直してみてもいいかもしれません。

<ニコニコ離婚講座でのアンケートによる「離婚を考える原因」>
1. 価値観、人生目標が違ってきた 50% 
2. 夫の不貞 38% 
3. 経済力のなさ、経済観念の違い 31% 
4. 暴力 29% 
5. 家庭を顧みない 24% 
6. 相性が悪い 22% 
7. 性的不一致 19% 
8. 親兄弟との折り合いが悪い 16% 
9. 働くことに対する理解のなさ 14% 
10. ギャンブル 9% 
11. アル中、酒乱 8% 
12. 妻の不貞 2% 
13. その他 (精神病・同居している親の病気・子どもに障害がある)23% 

ニコニコ離婚講座(219回〜228回)の参加者アンケートより(女性139件 男性3件)

どんな理由でも離婚が認められるわけではない
日本では離婚を認める際に、「有責主義」と「破綻主義」という二つの考え方があります。
「有責主義」というのは、夫婦の婚姻関係が事実上破綻していても、その破綻に責任がある配偶者(たとえば不貞を働いた側)からの離婚請求は認められないというもの。一方、「破綻主義」というのは、責任がどっちにあったにせよ、結婚と同様に離婚も男女の自由であるとし、制度に国が関与しないようにするものです。日本は「有責主義」から近年は条件付の「破綻主義」に転じていますが、完全な「破綻主義」へと移行するには、離婚後の経済制度、たとえば、子どもの福祉などの制度の改善が強く望まれます。


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