暴力・虐待を受けている人へ
まず、自分を責めないでください。
暴力や虐待の被害に合っている人は、自分の感じている苦痛を自分の責任だと思いがちです。もしもあなたが自分を責めたり自信をなくしてしまうことがあるとしたら、それは配偶者が暴力を使ってあなたを追いつめているからです。あなたが悪いもしくはあなたになにか問題があるわけではありません。
身体的暴力であれ精神的暴力・性的暴力であれ、暴力はふるう側が悪い。あなたには、暴力の責任はないのです。
これは暴力なのか?
暴力の定義はあいまいな点も多いのですが、基本的には被害者が苦痛を感じるかどうかが判断の基準となっています。自分が圧迫感や息苦しさを感じたら、それはあなたにとって暴力・虐待なのです。
ほとんどの場合、身体的暴力と精神的暴力、性的暴力は、同時にあるいは重なって起こります。それらが互いにその効果を強化しあうので、被害はさらに深刻になります。
<身体的暴力>殴る・蹴るというような身体になんらかの傷を負わせる行為
<精神的暴力>「なにを言っても無視をする」「生活費を渡さない」などのように精神的な圧迫を与える言動や行為
<性的暴力>「気が進まないのにセックスを無理強いする」、「避妊に協力しない」など
まずは誰かに相談してみましょう
誰かに相談しても、「そんなのよくあることよ、少しくらい我慢しなさい」と言われて、我慢し続けるしかないのだと思ってしまうことがよくあります。しかし、他の人にとって我慢できることでも、あなたには大変な負担であることもあるのです。自分が辛いと感じている気持ちに素直に行動してみましょう。誰にも話せない状況でも、公的機関などに相談すれば、違う考え方や情報を得られるかもしれません。まずは、あなたの気持ちを受け止めてくれる相談先を探しましょう。
緊急の場合の避難所
家を緊急に避難しなければならない場合は、まずは最寄の婦人相談所や交番、民間のシェルターに行きましょう 。
・各施設の所在地は非公開となっていますから安全
・いずれも無料または低額で利用することができる
・万が一配偶者などが居所を探して押しかけてきたときは、警察に連絡するなどの方法で安全を確保している。
問い合わせ先
http://www.gender.go.jp/
お住まいの市区町村の窓口でも教えてくれます。
<婦人相談所・一時保護>
所在地:非公開 利用料:無料 利用機関:約2週間 食事:1日3回(自炊不可)
※必要に応じて日用品や衣類も提供 ※原則、通勤・通学はできない※夜間困った時は交番へ ※外国人女性や妊産婦も利用可
<民間シェルター>
所在地:非公開 利用料:1泊1500〜3000円くらい
利用機関:利用機関によってことなるが事情によって1ヶ月〜6ヶ月くらい
※必要に応じて日用品や衣類も提供
<その他>
ユースホステル・ビジネスホテル・ウィークリーマンション など
費用がかかり、安全面での保証はありませんが、短期間の滞在であれば利用してもよいかもしれません。
<夜間家から閉めだされたとき>
まずはお近くの交番へ。
家に帰るときは警察官に同行してもらうなど、家に戻るのが危険なときは「泊まるところがなく安全な落ち着き先を教えて欲しいと」と頼めば、警察が婦人相談所や民間シェルターなどに連絡をとってくれます。
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